北の風光
葉leaf



ここは空がまどろむ地上
光の色が硬く移ろっていく
荒れ地は碁盤の目に整地され
種々の国々に植民されている
心を殴打する音律が激しく
地が震える音響が小脳を駆け巡る
特急電車でさえ自然の風物の一つ
駅でさえ山並みに連なるもの
ここにはまだ生き絶えぬ神々がいる
神仏とは異なる原理を持つ神々が
神々の瞳に見つめられながら
無数にある瞳を見つめ返している


自由詩 北の風光 Copyright 葉leaf 2018-10-07 05:04:08
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