故郷
ミナト 螢

地元に着いて
星空が見えた

ハァーって息を
届けようとしても
空は果てしなく
遠い玄関に

スリッパさえも
置いてくれないまま

締め出すように
冷たい北風

この空き家に
明かりが付くのなら
町内会にも
参加しなきゃね

人の顔と名前を
覚える頃は
何歳になるの


自由詩 故郷 Copyright ミナト 螢 2018-10-06 17:43:53
notebook Home 戻る  過去 未来