流星
水宮うみ

星の上で、星のように僕たちは出会った。
お互いの心へと、まるで流星のように恋に落ちた。

だけど、僕たちは変わっていく。
僕が君を好きだって気持ちも、君が僕を好きだと思ってくれていたことも、季節のように移り変わっていってしまったね。

僕は君の嘘にうんざりしてしまったし、
君は僕の臆病さに嫌気がさしてしまったんだろう。

でも、お互いがお互いを好きじゃなくなってしまったことで、
僕たちの間のすべては無駄になっただろうか。無意味になっただろうか。

そんなことはないはずだ。
永遠でないものにだって、星のような美しさが、星のような意味があるのだ。

だから僕は、君と僕の間を流れたあの星を、忘れないよ。


自由詩 流星 Copyright 水宮うみ 2018-09-30 06:27:15
notebook Home 戻る  過去 未来