葉leaf



落日の量る太陽の重みを
その身の上に遊ばせて
女は隠れた感情に名付け始める
喜びも悲しみも薄く展開していき
愛は少しずつ輪郭を明らかにする
女は陽射しのパンを食べ
風の美酒を飲み干す
人生そのものである愛が飛び散る
女は絵画を語り始める
物語でも思想でもなく
この世で一等美しい絵画を唇に乗せる
そして女は眠る
世界を貫く愛に貫かれながら


自由詩Copyright 葉leaf 2018-09-25 03:32:21縦
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