葉leaf



幾重もの色彩に包まれて
女は刻々と移ろう季節を呼吸する
命がさめざめと血を流した日に
女は故郷の水を潜った
命が新しい命を噴き出した日に
女は異郷の火をまとった
すべてがくだらなく同時に楽しく
その端々に論理の刃がひらめいた
女は一個の独創的な計算機
刻々と移ろう季節を入力して
世にも美しい微笑を出力する
そんな朝に
女は男と出会った


自由詩Copyright 葉leaf 2018-09-23 07:47:00
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