先行くトンボ
しょだまさし

真っ赤に群れて咲くけれど
派手でも情熱的でもない
それを人は愛でる

太陽は直視できなくとも
同じく空高くある
満月を喜びをもって
見上げるかの様に

曼殊沙華の彩る道を歩き
祖父母の墓へ参る中
赤トンボが先を行く


自由詩 先行くトンボ Copyright しょだまさし 2018-09-22 22:23:16
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