金平糖の空想
赤椿

白い金平糖を

ざりり と噛み砕いて

君の骨と置き換える

さらさら 粉になった君は

私の細胞の一部になって

いつまでも 囁いていて

私の名前を

死ぬまで ずっと

溶けた金平糖が

口内を 甘く満たして

空想とともに 消えてゆく


自由詩 金平糖の空想 Copyright 赤椿 2018-09-17 01:54:22縦
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