終わりゆく夏
夏川ゆう

汗ばむ身体
あなたが振り向いた瞬間
色褪せた夏がぼやけて見えた

積み重なった夏の記憶
重みはなくまだ足りないくらい

終わりゆく夏の
後ろ姿を見つめて
寂しさを感じさせる影

夏はもう少し続いてほしい
そう願っても届かない

足早に離れていくばかりの夏

夏に行う最後の花火
あなたが買ってきた花火
会話は夏のことばかり

終わりゆく夏に
身体は引っ張られる


自由詩 終わりゆく夏 Copyright 夏川ゆう 2018-09-15 05:09:55
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