世界の果て、はて、ハテ。
ともちゃん9さい

昨日のかなしみの夢の球体のなかで
はじめてきみをさわった
からだの毒にならない程度に忙しくしてと
わたしもはじまった
はならび と はだしつ だけがよかった
多肉にちかいはなびらのふりしてた
ちょっと厚みあるのにはかないふりしてた

きみをみつめると指の味がして
おやゆびの味が濃い
蟹のはさみみたい
好き
目と鼻と口の位置が好き
きみと言葉をかわしたい
電子たばここげたにおい
指の味がする
今たたかいがはじまったらいいのに

夢 ときかれて 世界平和 とこたえた
世界の果て、はて、ハテ。は近い
1Kの角に吸い込まれ行く
世界の果て、はて、ハテ。

赤とんぼの沼が燃えている
たんぽぽのしるのまる
白いブラウスについちゃった
空に星、月に点、水に泡、
まゆげ、うぶげ、
とり目、ねこ目、やぎ目、

たんぽぽのしるのまる
あらってもとれない
空の甘納豆のお赤飯
庭の小さい甘いぬるい実
おいしいものを食べるとうまい
子どもだったこと
大人になった今
変わらないこと

背の高い草しゃがんだら
きみがいて
きみを知って知った数えられないこと
経験しなくても知れること
寝ちゃうから夜を知らなかった
テレビを観てよかった日の
カーテンの向こう側

昨日のかなしみの夢の球体のなかで
はじめてきみをさわった
からだの毒にならない程度に忙しくしてと
わたしもはじまった
今たたかいがはじまったらいいのに
夢 ときかれて 世界平和 とこたえる


自由詩 世界の果て、はて、ハテ。 Copyright ともちゃん9さい 2018-09-11 22:07:10
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