長袖
ミナト 螢

風をよけながら
歩く空の下

誰かに守られるような
両腕のゆとりが愛しくて

袖を引っ張って
確かめる生地が
暖かさで伸びませんように

おろし立ての
秋のプレゼントを

からし色に染めるから
落ち葉の中でも
咲いていられる


自由詩 長袖 Copyright ミナト 螢 2018-09-10 19:15:33
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