正しい午後たち
ペペロ

もう秋にでもなろうかという暑い昼下がり

湿気は日射を含むほどでもなくなってきた

ひとを愛する粗雑からは肉とほこりの匂い


痩せたからだを屈めていた

足だけが真実で顔は記号だ

口許だけがあなたの綻びだ

妄想に纏われて衆罪を作る


もう秋にでもなろうかという暑い昼下がり

湿気は日射を含むほどでもなくなってきた

ひとを愛する粗雑からは肉とほこりの匂い






自由詩 正しい午後たち Copyright ペペロ 2018-09-05 23:47:58
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