どうしようもないことだってあるんだから
坂本瞳子

足元がおぼつかない
転んでしまった方が楽そうだけれど
目眩だって吐き気だって
軽いとはいえしていて
倒れてしまいたいのだけれど
なにかがそんな気持ちにブレーキをかけて
だからといって気丈にしているわけではなくって
致し方なくこうしているだけで
息切れしながら動悸を覚えながら
気持ちはどんどん遠のいてくのだけれど
なんだかここでこうしていて
時間が過ぎゆくのを待ちながら
やるせない想いを誤魔化して
それでもなんとか自分でいようと
ひたすらにひたむきにそうしている


自由詩 どうしようもないことだってあるんだから Copyright 坂本瞳子 2018-09-05 23:47:27
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