凡庸くんと平凡ちゃん
仁与




ドンドン!

ピンポ〜ン ピンポ〜ン!

「語彙保護団体」と名乗る人達が

ズカズカと上がりこんで

私の膝の上でスヤスヤと寝ていた

「凡庸くん」と「平凡ちゃん」を

無理矢理ケージに入れた。

「安心してください!もっと可愛がって
くれる飼い主を探しますので‼️」

…と、いうじゃなあーい…。

「あのー、ふつうに飼っていますけれど?」

「そのふつうというのが虐待なんです‼︎」

そう言って、壁じゅうにペタペタと

”差押え”.”差押え”の赤紙を貼った。

”いつから✖︎✖︎村は社会主義に

なったんだー”と呼べど叫べど、羽の

生えた車で私の「凡庸くん」と「平凡

ちゃん」を連れさってしまった。

……

………

”いつか また 会う日まで元気でいてね?”

にしても、語彙保護団体と名乗る連中は

みーーんな 変な髪型をしていた…!



…… お引越し中です


2017. 9. 11 アメブロにて






自由詩 凡庸くんと平凡ちゃん Copyright 仁与 2018-09-05 18:34:58
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