お月見の夜
服部 剛
時には、夜のドアを開けて
静かな世界を照らす
月を眺める
秋の宵
――あなたのココロの目に視える
月の満ち欠けは?
日々追い立てられる秒針の
音
(
ね
)
から逃れて
やってきた
隠れ家のCafeにて、我思う
自分のからだの中に
ゆっくりと垂直に下りる――
錨
(
いかり
)
について
(今宵の僕はドアの外に独り立ち、月をみる)
人間のほんものの暮らし
色と言葉とメロディーに
これから出逢い
ココロの
琴線
(
きんせん
)
の震える…予感を胸に
自由詩
お月見の夜
Copyright
服部 剛
2018-09-01 23:17:03縦