マンモス
ふじりゅう

ゆらり、ゆらりゆらり

歩いて

ぼくがぼくが

ぬぼーといえば

ぬぼーと返す
わが奥さん

するどい牙
たくましき足
殊勝なオトコ

だけどぬぼー
ぬぼー
奥さんもぬぼー
ぬぼー

身に宿る生産性高き翼
奥深き信念、入念な準備


背中で語る影


ぬぼー

ところで、
「わが奥さん」
ておかしーよね

ぬぼ!


ゆらり、ゆらりゆらり

ぼくがあるけば
のしーん

ぼくが口にすれば
この音も2倍

ののししーーんん
ののししーーんん

わが奥さんも
なぜか

ののししーーんん

ぼくはぼくは
新たなはっけんをしたぞ!


ののししーーんん

ののししーーんん!


月を見る時の冷たい頬
ため息は煙と共に逃げ出し
ゆるりとマンモスへ戻る
その背中は

百万の都市で煌めく




ゆらり、ゆらりゆらり

笛吹かれ
ゴトンゴトーンゴトゴトーン

僕もゴトゴトーン

わが奥さんと声を合わせて
ゴゴトトゴゴトトンンゴゴトトーーンンゴゴトトゴゴトトーーンン

ところで
「わが奥さん」
って
おか



自由詩 マンモス Copyright ふじりゅう 2018-09-01 00:01:53
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