ラストサマー!!!!
ねことら

ひどく暑かった。午後だった。平成最後の夏が来ていて、高校野球も終わっていた。
いくつもの予備と修正がさんざめくわれらがラストサマー、というやつだ。
熱っぽい羽根で僕も君も町中をとびまわる。
検証も懸賞もなし、ゼロコーラを飲み(カロリーも、アルコールだってフリーだ)、空気銃で見えない怪物を撃ち、お先真っ暗、あるのは電池切れのスマホだけ。
無味乾燥清廉潔白、すべて片付けるための言葉ならば、すべて片付けるための言葉ならば、こうした描写は必要ないし、修正に次ぐ修正でグロテスクな恥部をさらすこともない。要はリラックスの応用問題だ。
ラストサマー!

外縁的な哲学を持つこと。僕は待機電力に意識高いニキであるのででかけるたびに家じゅうのコンセントからコードを引っこ抜く。
その後に残されるのは沈静的なブラックボックスであり、僕によって依存という依存から切り離されたno orderな船だ。
そしてでかけようとしたのは僕自身を欺くためで、僕は暗い船底にひっそり身を横たえ、誰かから容赦ない仕打ちが降り注ぐのを待ちつづけている。

ordermade。言語は生きることに密接で、言葉に酔っぱらって溺れていないと正常じゃない。
繰り返し繰り返す焦燥と、周回遅れの自意識がうまくお手手をつないでくれて、ピアノ線一本でこうして息ができている。

そして叫ぶのだ「あれ、こんな文章意味なくね?」












自由詩 ラストサマー!!!! Copyright ねことら 2018-08-31 19:49:30
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