朝焼けから逃れ
倒れ臥した
ささくれた木目に
つらなる
鳥のまたたく気配に
髪の伸びる音は擦り寄り
はぎ合わせた日々に刺さった
あかい
年増女の怒鳴り声が
ふるえる
二重ガラスはあたたかい
五分後のアラームをコーヒーに注いだ
歯車の着ぐるみは
黒服を邪魔してから
鮮やかになりつつある
ビル風を追いかけてゆき
寸足らずのカーテンを舐める
しろい
乙女は首をかしげながら
無邪気に問い質し
それから
    私は

秒針を伝い

  マントルに沈
        下
           し
               た


自由詩Copyright  2018-08-27 20:26:50
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