HAPPY
ミナト 螢

汚れない
スニーカーで歩く
良く晴れた午後に

見上げた空
見下ろす人

屋上にいる僕は
自分だけが
熱帯魚みたいに
揺れながら

聞こえてくる
ブラスバンドの音と
一緒に落ちていく

夕刻の国へ
何も持たずに
誰も待たずに

手ぶらで抱き合う
空気の心臓を
突き止めたくて


自由詩 HAPPY Copyright ミナト 螢 2018-08-17 12:17:47
notebook Home 戻る  過去 未来