遣る瀬ないボクだけれども
坂本瞳子

このやるせない気持ちは
どこから芽生え
どこへ向かっていくのか

なんだかもやっとした
かといって
なにをどうしたらいいのか
それさえも分からず

明確な怒りや哀しみに
打ちひしがれるのとも違い
晴れの日などもう二度と
やってこないのではないか
笑顔の作り方さえも
忘れてしまいそうな
そんな気さえするけれど

誤魔化そうとして
宙を見つめては見るけれど
目に留まるものはなにもなく
風の色さえも感じられず
この世界から消えて失くなりそうな
そんな気さえするけれど

考えれば考えるほど
悪い方向にいきそうで
いっそのこともうなにも
考えないほうが
良いようにさえ思われる

だから息を止めてみたけれど
鼓動はどうにも止まらない

脈を止めることもできないようだ


とりあえず
こうしているしかないみたいだ
前に進めず
後ろに戻れず
それでもボクはボクだから


自由詩 遣る瀬ないボクだけれども Copyright 坂本瞳子 2018-08-06 23:53:15
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