何かを見ているくぼみ
ふじりゅう

じーっと

じーっとしている

じー

皆がうるさくとも

僕はなんだろう、まるで、なんだろうまるで、、

うーん

なんといえばいいのか、

なんだろう。まあ

うーん

あー

と考える間にも静かに

うーんと

じーと

明日がくるのを

体育座りのように

白いからだひとつで

待っているようなんだ、、

どこかわからぬばしょで



なおもじーっと

じー

明日がきたのにじーっと

あー

汗も滴る季節だというのに

汗ひとつかかず

あなぐらで

だれかをまっているように

うーんと

ふぁーと

背伸びもこころのどこかで終わら


待っているようだ

何かを待っているようなんだ

じーっと、

欠伸もせず




じーっと

何かまっていたと思っていたけど

あー

分からなくなってきた

何者なのか、、、

なぜ生まれたのか、、、

どこにいくのか

とんと検討のつかぬ

未来地図握りしめていた

あの頃の鞄は誰に貰ったか。

留金も欠片しかなく。



さあ

何かしらが分からない

こんなからだじゃ

あー

わかんねえんだ

なんもわかんねえんだ

さあ

いいわけばかり

逃避ばかり

していた僕にもおわかれ

葉脈にもさよなら

日陰を掴んだ

切符がきられるとギッ

ギッ ギッ



あー

おわかれさ

ぼくから離れて僕を取り戻す

離れ離れになる君にせめて

ありがとうのひとつでも

一輪の花のように渡せたらなぁ

よかった


ふと

あの懐かしい香りがした

じーっとみつめあってた

あなたの香り

がらんどうの私のくぼみは

何を見ていたのか

何を待っていたのか

ひとすじの雲にながれながら

思い出していた


自由詩 何かを見ているくぼみ Copyright ふじりゅう 2018-08-04 13:20:49
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