消えるメス豚
moote

餌を食うメス豚
食べ物は胃に流れやがて大便となる
メス豚は交尾がしたいと思った
そしてゴリマッチョと交尾をした
交尾をしたから交尾をしたいという思いは消えた
夜が明けた交尾をしたのは昨日になり今日という一日が始まる
そして酒飲んだりテレビ見たりしてやがて今日も終わるのだ
今日も交尾がしたいメス豚はゴリマッチョに電話した
しかしゴリマッチョは用事があって電話に出なかった
ゴリマッチョに抱かれる心地良さエクスタシーを与えてくれるテクニック
メス豚はゴリマッチョを渇望した
しかし餌を食って小便流しているうちにゴリマッチョを求める気持ちは薄らいでゆき諦めついて全く求めなくなった

次の日メス豚とゴリマッチョは喧嘩した
電話になぜ出なかったのかとゴリマッチョに問い詰めた
お母さんとディナーに行ってたらしい
メス豚は憤怒した
しかしメス豚は黙って水を飲んだ
冷静になって自分の怒りを観察した
すると怒りの炎は段々と薄らいでいった
炎が消える頃にはメス豚はゴリマッチョのことを未だ親離れができない可哀想な人間なんだと慈悲深い目で見れるようになった
メス豚は家に帰りゴリマッチョと別れることに決めた
ゴリマッチョといると前は心地良さを味わえたのに今は味わえないのだ
メス豚はタバコに火を点ける
タバコを見ながらメス豚はタバコを全てだと思った


自由詩 消えるメス豚 Copyright moote 2018-08-03 18:44:23
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