映画
ミナト 螢
未使用のフィルムに
焼き付けられた人生は
上映されることのない
映画みたいに
拍手も行列もなくて
ただその命に針を落とした
レコードのように
回り続けて
擦り切れるまで
転がり続けて
傷だらけの生涯だったと
誰かに打ち明けて
認めて欲しかった
自由詩
映画
Copyright
ミナト 螢
2018-08-03 13:18:23