北斗七星ひしゃくの約束
秋葉竹


てっぺんの
北極星の流す血を
掬ってあげてたひしゃくが泣いてた

くちびるが
はにわのような顔をして
眠れよあなたにかるめに甘噛み

サイダーの
王冠のギザてのひらに
押しあて手にする星は消えゆく

ほらね目を
こちらへ向けるの怠ると
せつない痛みがあなたを襲うよ?

パトロンの
ようねと自嘲(わら)われ心外です
夢をあなたに、だけ告白(い)ったでしょ?

せのびして
眼をとじるからくちびるを
李(すもも)のようだと想いなさいよね

よろこんで
小雨に濡れてるわけはなく
あなたに追ってきて欲しいだけ

記念日を
もうウザいほど覚えたが
けっきょくぜんぶが悲恋の想い出

ともだちと?
嘘ではないけどやっぱりおちこむ
あなたあれでしょ初恋泥棒

なにひとつ
責任のがれをしないって
誓うのろしを打ち上げ、死ぬ気ね?










短歌 北斗七星ひしゃくの約束 Copyright 秋葉竹 2018-07-28 09:55:57
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