出口
猫の耳

突然
心と身体が
八方塞がりになり
狭い部屋に
閉じ込められる

全ては
自分の選択の結果だと
わかっていても
運の悪さを嘆いたり
誰かのせいにして
ホロホロ泣いている

きっと
簡単な事で
単純な事だと
後になって知るのかも
しれないけれど

すぐ前にあるのに
見えないのかもしれない
手を伸ばせば
すぐに開くのかもしれない

空を横切った鳥が
振り返りながら
不思議そうに
見ていたのかもしれない


自由詩 出口 Copyright 猫の耳 2018-07-24 23:21:30
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