蜃気楼
mac333

ジリジリ
ジリジリ

アスファルトが焦がされる

自分自身の影の他に日陰は無い

ぬるま湯になったミネラルウォーター

苦しい息

ジリジリ
ジリジリ

肌が焦がされる

ミイラ化した10cmはあるミミズ

何かを求めていたはずなのに

暑さで頭が回らない

ジリジリ
ジリジリ

あるはずの無いオアシスに

ミミズは辿り着けたのだろうか

ジリジリ
ジリジリ

それでも私は使い古しのサンダルで
アスファルトを踏み締める





自由詩 蜃気楼 Copyright mac333 2018-07-23 02:24:17
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