うたたね
猫の耳

笑うのにも
エネルギーがいる
口角を上げるのにも
努力と練習が必要

気が付くと
みんな同じ表情をしている

泣くこともなく
頑張りを見せることもなく
日々を受け止めて

言い出せない
自分の弱さを
劣等感に苛まれながら
必死で追いつこうとしている

スッと
涼しい風が抜けていくような
畳の上で両手足を伸ばして
ごろんと横になりたい
うとうとと眠りたい


自由詩 うたたね Copyright 猫の耳 2018-07-21 23:10:49
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