四季のうた
ミナト 螢

桜の一枚がハートに染まる
私の心は春に愛された

ひまわりの花が私を隠し
幻のように夏に消された

金木犀が思い出を連れて
私の日記は秋に流された

銀世界が口にマスクをさせて
私の言葉は冬に黙された

君の胸を叩く日がいつか
私を情熱へと駆り立てて
夕陽の沈む海に座りながら
未来の話を持ち寄っていく

時間をかけて巡る旅をしよう
何ひとつ見逃さずに拾って
名前を付けて呼べる日が来るまで
ロマンチックな季節を歩きたい


自由詩 四季のうた Copyright ミナト 螢 2018-07-17 14:01:09
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