一昨日の明後日だから今日、
相田 九龍

明後日にはたくさんの絶望とたくさんの奇跡がある
明日に何が起こるか分からないんだよ、当たり前さ
そのさらに明日なんだから
明後日をどうにかできるなんて
とてもおこがましいよ、君

泣きたいくらいの絶望と
泣かざるを得ない奇跡が
無限に積み上がって、
お互いに打ち消し合う
プラスマイナスで結局同じ、今日が、

今日が、待ちわびた未来だよ
忘れてたのかい
一昨日絶望して、一昨日奇跡を待った
その両方が起こったのが、今日

待ちわびて、
「今日」の枠の中にいる限り、永遠に辿り着けなくて
でも雷みたいに現れた、明後日だった、今日は
待ちわびた絶望と奇跡の詰め合わせ、だよ

ふわふわと漂う
絶対にって言い切る
ありがとうって呟く
ふわふわと感じる
僕の心に刺さった槍たち
体の輪郭
目を瞑れば、この世界には全部僕さ


自由詩 一昨日の明後日だから今日、 Copyright 相田 九龍 2018-07-06 00:07:39
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