GARDEN
ミナト 螢

雑踏の中を駆けてゆくまで
見送って欲しい僕の踵が
靴紐の解けた蛇に睨まれ
つまずき転ぶ日もあるだろうね

窓は平等に光をくれて
ブラインドの羽根で目隠しをした
外の世界を封じ込めたって
あの空にきっと負ける気がする

僕の内側で咲いている花が
大きくなっても小さくなっても
レントゲンに映るかも知らずに
X線を受けるのは無駄だ

心の庭を枯らさないように
いつでも新しい水を飲もう
心の庭を時計回りにして
いつも繋がりを大切にしよう

幸せについて考える時
寂しさが僕を強くさせるから
温もりをためたカイロのような
この手が君の陽だまりになるよ


自由詩 GARDEN Copyright ミナト 螢 2018-06-21 09:18:43
notebook Home 戻る  過去 未来