カズくん

その頑丈なガラス窓から
真っ黒に煤けた
男たちが
青い空を見ている
地下から上がる
緑のトロッコの先頭に
ガラス窓があって
地下から繋がる
線路のそのまた向こうに
青い空がひろがる
明日も地下に降りる
今日は地上に戻れた
あしたはわからぬ
あの空は家族のものも
見ているだろうか
子供達も見ているだろうか
広場で遊びながら
見ているだろうか
お前たちのおやじ殿は
今日は家に帰るだろう
あしたはわからぬ
もし帰らなくても
あの子たちは
この青い空を見上げるだろう
今このおやじが
見上げているこの空と
ぽっかり浮かぶ白い雲とを
どこまでも続くものとして
見上げるだろう
そんな時に
このおやじ殿を
少し思い出してくれたら
きっと嬉しいと思う


自由詩Copyright カズくん 2018-06-15 09:15:39縦
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