カズくん

その美しい瓶は
人から人へ

美しい瓶の美しさ
美しい人だけが知っている

見つけた人は
よろこび

光にかざし
美しさに心奪われ

大切に大切に
守って所有する

幾代も幾代も
持ち主は変わり

今もどこかの誰かが
大切に持っている

ひとりでひっそりと
その瓶を触り

その美しい造形と
美しい色合いに感じ入る

瓶のふるさとは
美しい海の国

どこまでも青い海の色
細やかに光る白い砂浜

夜には星が出て
優しい風が吹くだろう

瓶は時に思い出し
ふるさとに帰りたいと思う

代々の持ち主は
ある朝その願いに気づくのだ

瓶の中にそっと
美しい文字の手紙を入れて

幸せを祈って
送り出す


自由詩Copyright カズくん 2018-06-15 07:44:36縦
notebook Home