惑星探索もどき
kawa

人びとの心に残ったきずは
まるで石壁に咲く蒲公英だ

空よりも君を好きになった
君がつむぐきれいな言葉に
なにかたいせつなことが隠されていると思った
おそらく唯一の道しるべだった
ひどく細い線状の夕暮れ

火星に降り立って、それがなんになるだろう
しかし願いを持って、それを叶えること
そこには深い理由があって
どこにもない未来がひとつの誰かの鍵となって
今生きているあなたのために私は生きて
なくしてからではないと、きづかない
とても不確かな、私の楽観的な星空だ

いつか、すごく好きな人がいた
見えない星に祈ること
そんな独白が私の物語
ここにしかないものを探すこと

人びとの心に残ったきずは
まるで石壁に咲く蒲公英だ
空よりも君を好きになった
おそらく唯一の道しるべだった
ひどく細い線状の夕暮れ



自由詩 惑星探索もどき Copyright kawa 2018-06-09 15:50:26
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