川べ
はるな


めらめら壁が
燃えているというのに
くまたちは眠っている

5月も天辺間近
夕暮れも薄く伸びて
暑すぎる夕暮に草いきれ
もう
答えがでる

くまよ
燃えつきる壁よ
わたしは川を渡る
汚れたがっている体を使う
向こう岸で
ひと足さきに
心が舫われてしまったのだ



自由詩 川べ Copyright はるな 2018-05-20 21:50:29
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