缶コーヒー
ふじりゅう
波打ち際に僕は佇んだ
俺の口元はオヤジのそれであった
おまいら、馬鹿みたいに、、、
そして彼は何処かへと消えさせられる。
ある時は彼は暗い箱の中
またある時はギラギラと熱い石の上
彼は彼であるための「芯」を失った。
ソフトなキスは彼自身へのものではなかった。
傍から見れば、その光景は出来事ですらない。
つまり、彼は捨てられるべくして作られてきたのだ。
人間にもそのような現実はある。
彼を愛おしいと思わない人間は
捨てられるべくして生まれればよい。
自由詩
缶コーヒー
Copyright
ふじりゅう
2018-05-19 22:11:09