忘れて
藤鈴呼


真夏は
シャーベットが
ありがたかった

ザクザクの路面で
そんな日々を
思い出す

ギザギザの心は
まるで
氷柱みたいに
心を 射抜くから

少し 温まる頃
陽光に充てて
安らいだ 時間

力を抜くのは夜と
決まっていた筈の
勝手に思い込んでいた
ワタクシの心臓が

トクン
ゆるやかに 揺れた
カタン
誰かの足音に
ビクン
もう 振り返る事も
忘れて

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自由詩 忘れて Copyright 藤鈴呼 2018-05-19 11:28:49
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