ピクニック
ミナト 螢
伸ばした髪が肩に届く頃
もう一度だけ君に愛される
そんな不確かな夢を持て余し
充電はいつも満タンにする
新しい発明の名の下で
思い出の続きを生きられるなら
誰よりも早く走って行くから
バッテリーが熱くなるだろうね
この恋と同じ速度で進む
乗り換えることのない私鉄電車
外の景色がとても良く見える
扉の前で髪型を崩す
君という終点は永遠に
辿り着くこともなく時は過ぎて
ポテトチップスの袋を開けると
窓ガラスを割るような幼さで
指にこびり付いた塩を舐めた
自由詩
ピクニック
Copyright
ミナト 螢
2018-05-18 15:39:24