こなごなの心のかけら
秋葉竹



こなごなの心の欠片、
拾い集めても何とも思わない。

見えない希望に振り回されて、
絶望している気にされる。

陽気に笑っているふりも、疲れたよ。

空はといえば、
何の意味もなく
真っ青な顔をして
あの山まで横たわっているけれど。

だからどうしたというんだ、雲よ。

夜になれば全てを掻き消してしまう
石灰色のギロチンが待っている。

嫌なことなどないけれど、
マイノリティーなことばかり。

さびついた言葉が、誰の耳にも届かない。

ああ、もう疲れた。
体の真ん中が疲れてしまい
そっと立っていることさえ難しい。

とろけ出す脳みそをストローですすったら、
暗黒のあしたをつかめないこの手を洗わなければ。

絶望って、落ち込むものなのか、よく知らないけど。
ああ、もう。誰も俺に許しなど与えるな。

悲しみや苦しみを知らないといい続けて。

生きていかなければ。










自由詩 こなごなの心のかけら Copyright 秋葉竹 2018-05-15 21:13:04
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