華になった女
藤沢



きっとお互いを忘れたくなくて
2人なら行けるって思ったんでしょ。
理解されないとか
期待されないとか
愚痴も全部 君を呼び出すための口実で
錆び付いたテレビ 三角座りで見てる。
ストロー噛みながら君のこと待つよ。
止まない雨は無いって言うけれど、
雨が止まないうちに私が消えたらどうしよう。

街灯と自販機しか無いね。
光に群がって同じ歌を歌って。
窓ガラスに映る黒い自分
額と額くっつけて 振動で馬鹿になる。

世の中はこんなに狭く無いはず
なのに私はゴミみたいに小さい事に
追い詰められたり
一生を無駄にするような絶望を繰り返す。

昔好きだった人が今何してるかとか
気になってしょうがないのは
今の自分がしょうもない証拠で
甘い歌 歌ってくれたって
君は私を車から引きずり下ろす。
どうせなら悪口言われる前に
フリーウェイだって飛び降りていこうよ。
追いかけない君も知ってるし
そんな君の瞳の先も知ってるし
君が一言じゃ言えないと言った感情も
私からしたら他人事なわけであって
だからこそ一言で表すなんて余裕なもんで
それが悲しいなんて感情 知らないし伝わらないでしょ。




自由詩 華になった女 Copyright 藤沢 2018-05-13 22:27:20
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