夢見る時間
坂本瞳子

蓄積された責務から束の間逃避行
罪悪感などあの棚の上の上へと追いやって
見えない振りをして
明日があると言い聞かせ
一切合財を忘れようと最大限の努力をする
生真面目に真摯でいるのは疲れるものだ
怠惰な生活を夢に見て
自堕落な日々を送ることができたならば
どんなに精神が救われることだろうと
妄想しては現実を思い出し
足の裏に冷たさを感じて現実に引き戻され
空腹を満たしてからでいい
いつもの生活に戻るのは


自由詩 夢見る時間 Copyright 坂本瞳子 2018-05-12 21:52:04
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