愛に生きて
草野春心




  青空にむかって
  わたしたちは歌った
  夜はながく とても寒く

  深く 生きながらにして
  かたちのなかで毀れていた

  シャツをきて お茶を飲み
  静かに 悲しみを抱きとめて
  冗談のように
  だれにともなく
  愛していると言った




自由詩 愛に生きて Copyright 草野春心 2018-05-12 15:03:32縦
notebook Home 戻る  過去 未来