至純の。
秋葉竹


ぼんやりと希望の光が眩しくて
何度か眼を逸らしたので
まるで世界が悪夢のようで。

一生があまりにもなごり惜しくて
むかしから闘う虎になりたくて。

ほんの一瞬 明るい未来が見えて
あたし、忘れないための無くならない調査をするわ。

そして天使の誘惑に心から乗っかって、
笑うわ。寂しさを祝福してほしいのって。

そして悲しみの天使の囁き声は
あたしの魂を縛り付ける。死ぬまで彷徨うのね。

足をさすりながら 世界との約束をなんどもみた。

どこまで行けばいいのか 小さな事故が
心の数だけ曖昧にする世界の終わりを信じず。

あの夜 赤い月の約束は空をぼんやり泣かせ、
なにひとつ怖いものなどないという強がりを繰り返させた。

美しい星空の下 ななつの星に祈る魂の
世界には
あってはならないものをそれが一番正しいのだと、
その言葉が
墓に入れられる諦めを一気に飲み込んで
行きたいところに行ける自由だけを
2度と願うことなどないさと、
いいよ、単純に、信じちゃうよ、ってさ?
審美の誕生に、世界が祝福し、
歌っちゃうよ、ってさ?

あらあら。

それを信じちゃうあからさまな好意は、
まるで世界であたしとあなただけが、
わかり合えている奇跡の至純の愛としての好意か?

あらあら。









自由詩 至純の。 Copyright 秋葉竹 2018-05-09 22:30:20
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