失 題(X)
信天翁
両指先で
卒寿を過ぎた ひたいを 撫で
深くなった 皺を 揉む
なんのことはない
臨死の岸部が
さざ波を 打っているのだ
公園の木立ちに
森のカラスが 遊びにきた
老残よ 変わりはないか と
自由詩
失 題(X)
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信天翁
2018-05-07 14:33:03
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