2018、GW
番田 

ゴールデンウィークに向かう列車の中
しかし 暗い顔をした人間は 列車の中では
私一人ぐらいだった 特に 予定はなかった 今では
それを考える事自体に私は疲れ果ててしまうほどに


自分に正直に生きるとは一体どういうことなのだろう
地下鉄の窓に映る 亡霊のような 色々な人々の顔
しかし私の今の仕事はかなり恵まれていた
恐らく この列車の 誰よりも


翌日 私はsと代々木公園で会った
彼とかわす言葉の 一つ一つの攻撃性
最初は共感の持てなかった彼の言葉も
彼自身の紛れのない個性なのだと私は今ではよく知っている


そして緑に色づいた木々の下 そこに私はいたわけなのだが
私は 売店でアイスコーヒーを注文して それを 受け取ると
そして 誰もがそうするようにして 私も
アイスコーヒーを手に持って それを 木の下で 飲んでいた



自由詩 2018、GW Copyright 番田  2018-05-07 00:19:04
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