サナギ
じおんぐ

羽化せずに死んだ情熱は
ささくれを剥いたら
溢れ出しました

仰いで歩くと
青すぎて迷いそうだから
椅子に座って待ちました

もうかさぶたになったのに
壊れ物を扱うようで
ひどく目障りに感じました

頭の中で夢に傾き
手の向こうであなたを見て
虚勢でもいいから
足を蹴りだしました



自由詩 サナギ Copyright じおんぐ 2018-05-03 00:22:03
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