通り過ぎる春
花形新次

1.
小鳥の声で
目覚める季節

新たな気持ちで
街に飛び出し

行き交う人の
笑顔に触れて

私はナイフを
握りしめた

傷つけることは
刻みつけること
私を
焼きつけること

赤く染まった私を
綺麗だって
言って死んで

2.
あなたが
誰かは関係ない

知らないことが
大事なの

二人が過去に
なる前に

私はナイフを
深く刺した

傷つけることは
刻みつけること
私を
焼きつけること

立ち尽くす私に
愛してると
言って死んで


傷つけることは
刻みつけること
私を
焼きつけること

前に進む私に
頑張れと
言って死んで

愛してると
言って死んで


詞:花形新次
曲:セルゲイ・ポローリン
歌:南葉山すみれ子





自由詩 通り過ぎる春 Copyright 花形新次 2018-04-29 06:55:27
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