安全日の三十路女
木村きむ

ドキドキをありがとう
乾いた心に潤いくれて
脳内物質ビシバシ分泌させてくれたあなたにサンキュー!

待ち合わせの約束なんてもう何年してなかったかしら
少女のような私の心はずっきゅんばっきゅん
あなたの姿が見えた途端に鼓動が高鳴るの
でもねあなた見た目はチビでデブ
決してイケメンじゃない
ふとした瞬間我にかえる私も否めないわ

そこで必殺☆口説き文句
メロメロになっちゃう台詞を平気で言えるあなた尊敬するわ
それにきゅんとする私も安い女だって分かってるの

でもでもBut!But!
恋は盲目!あなたに会えるの嬉しくて
指定のホテル目がけて走るわ
お互いのためにもアレはつけてね
つけてねって言ったのに

今日もパチンコ帰りなの?
あなたの寝顔見ながらウットリ
ホテル代は割り勘しよ!
会ってくれるだけで嬉しいんだもん♡


自由詩 安全日の三十路女 Copyright 木村きむ 2018-04-28 21:31:07
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