椿
朧月

真っ赤な花は
咲いたまま落ちた
だれもそれを見ようともしない

真っ赤な花は
落ちたまま咲いている
落ちたことなんてどうでもいいかのように

背筋を伸ばそう
空に引っ張られるようにして歩き出した
私が私でいられるように


自由詩 椿 Copyright 朧月 2018-04-27 22:09:50
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