どこまでも高い山の上で
朧月

高い山に登った
高いところにいても空は遠かった

のぼってのぼってのぼってゆくと
どんどん自分が小さくなった

どんなところにも人がいた
どんなところにも人が住んでいた

真っ暗な道はこわかった
ぜんぜん自分が信用できなかった

高い山に登った
そこではどんな木も
まっすぐ上をめざして生きていた


自由詩 どこまでも高い山の上で Copyright 朧月 2018-04-23 20:54:37
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