今は護身術と語学を勉強しています
狩心

とてもとても親密な
三人で暮らす
嫉妬はしないように約束で
時間と共に同志が
一人増えた
二人増えた
とてもとてもとても 親密な
五人で暮らす

ルールが守れない人は出ていく
社会と同じ
とても複雑な葛藤がそこにはあって
一般的な価値観に囚われない関係があった

でも一年ぐらいして君は どうしても
僕と二人に戻りたいと言った
理想と現実が違ったと
いい経験ができたね

僕たちは理想を実行していく
その先に苦悩や間違いがあっても
見てみたい世界があるから
僕たちは理想を実行していく

僕たちは日常生活のありとあらゆる事に
隠喩を当てはめて
ひとつひとつ深く噛み砕いた

頭の中がクリアになるように
自分たちの内側をすべて
外側に吐き出した

僕たちの中はからっぽ
とても豊かで
何でも受け入れることができた
現実よりも現実感のある
超現実がそこにはあった
でも
嫌なものが入ってきたら
全力で叩き潰す
最適な手段で

子供は要らない
二人の愛情が薄れてしまう気がして
それが怖くて

むかしペットを飼ったことがある
可愛かったけど
愛情は分散してしまった

結局
二人という形態で全てが満足できた
もうゴールしていて
満たされていて
特に何もやる事がないねと二人で呟いて
それでも
もう少し生きてみようと言った

世界中を旅しようぜ
二人きりで
君はいいねと言って
もう少しだけ生きてみようかなと言った

子孫繁栄?
そんな目的だれが決めたの

答えは自分たちで導き出す
決められたことで
満足できる、はずがない


自由詩 今は護身術と語学を勉強しています Copyright 狩心 2018-04-20 12:08:30
notebook Home 戻る  過去 未来