幻想石
藤鈴呼


キラキラ光り出す存在
空に瞬く星
オリオンや北斗七星
カシオペアに ホッとする

一息ついた後で飲む
温かなココア

マシュマロみたいな甘い泡に
カラフルなチップが 散らしてあって

遊び心満載の ティーカップの中で
メリーゴーランドで観たような馬が
今にも飛び出しそうな勢いで 吠える
その声が 響きそうな頃合い

闇が訪れ
気温は低くなる

雨上がりの路は 艶やか
枝先で揺れる雫と
どちらが美しいかと 競い始める

ストローで
冷たい苺ジュースを飲む瞬間

色合いのまろやかさに気付けば
ミルクを思い出せる

メニューにはない隠し味も
こうして 穏やかに流れる心に触れて
更に溶け出す
綺麗なモニュメントとなるから

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自由詩 幻想石 Copyright 藤鈴呼 2018-04-08 13:45:13
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